坊守のつぶやき

2024.03.14  本願力のめぐみゆえ

広島別院にて、仏教讃歌の練習会が開催され、親鸞聖人の御和讃(仏さまの徳を讃えられた和歌)を作曲され、数々の美しい仏教讃歌を届けてくださっている平田聖子さんが指導をしてくださいました。お伝えくださる言葉の全てに、ご本願(阿弥陀仏の必ずあなたを救いとりますという願い)に出会われた喜びが満ち溢れていました。

「本願力のめぐみゆえ」正信偈意訳より

一 仏のみ名に帰してこそ 浄土の聖衆(ひと)の数に入れ

本願力のめぐみゆえ 南無阿弥陀 

本願力のめぐみゆえ ただただ一心の救いかな

二 蓮華(はちす)の国に生まれては 真如のさとりひらくなり

本願力のめぐみゆえ 南無阿弥陀 

本願力のめぐみゆえ ただただ一心の救いかな

三 生死の園にかえりきて まよえる人を救うなり

本願力のめぐみゆえ 南無阿弥陀 

本願力のめぐみゆえ ただただ一心の救いかな

里の父が往生させていただいた知らせを聞き、急いで走らせた車の中で、たまたまこの曲を聞きました。父の命のあり様が私の心にそのまま届いてきました。

一 浄土の聖衆(ひと)・・・仏の国に生まれることが約束された人として生き

二 命終わったその瞬間に蓮華の国・・・お浄土に生まれて仏さまと同じ悟りをひらかせていただき

三 生死の園・・・迷いの世を生きる人(私)を救う身となってくれたんだな~と、喜びの涙があふれ出ました。しばらく車を停め、父に、そしてこの教えに出会えたことに感謝したひと時を、忘れることができません。

今日の一日も、尊いご縁となりました。

 

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